家事がしやすい家、しづらい家
新しい家を建てる際、あるいは、リフォームする際でも、一番気になる点と言えば、やはり家事のしやすい家ということになります。
家事がしやすい家は、生活が快適になります。
特に普段働いている主婦であれば、片付けて、料理して、洗濯して、という一通りの家事がスムーズに、効率的にできるかどうかが注目点となります。
逆に家事がしづらいと、結局時間がかかったり手間がかかったりして、そのうち家事もおざなりになって、非常に暮らしにくい家になってしまうようです。
要するに、家事のしやすい家イコール快適な家ということになります。
さて、家事のしやすい家というのは、具体的にはどういう家かと言うと、よく言われるのが「収納」です。
収納とは、ただ単に、引き出しや棚があれば、そこに押し込むのではなく、きちんと整理整頓ができていて、どこに何があるのか、すぐにわかるように整えられていることです。気の効く収納スペースがあれば、家事がしやすい家になります。
また、効率的に収納スペースを使うには、第一に、不要なものは捨てることです。
例えば、使わないものをいつまでも持っていても、おそらく一生使わない可能性があります。引き出し等を一度すべてチェックしてみてください。そして、カテゴリー別に分けて収納すると家事がしやすい家になります。
収納がしっかりできていると、考えもすっきりしてきます。
そして、探す時間や考えている時間を省くことができますので、大変効率的になります。
家事のしやすい家とは、結局「収納スペースとその整頓」が基本です。
家事が楽になる主婦向けの間取りとは?
住みやすい家とはどんな間取りでしょうか。
色々な要素がありますが、家事が楽になることも、住みやすい家の重要な要素であることは間違いありません。
家事が楽になる主婦向けの間取りには、ポイントが4つあります。
1つ目はキッチンです。
台所が、夏は暑く、冬は底冷えして暗いスペースだったらい時間をすごしたくないですよね。料理を頑張る気持ちも失せてしまいます。キッチンには快適で明るく、家族と一緒に料理ができる開放感が求められます。
2つ目は水周りの導線です。
浴室と洗濯場、物干し場が近いと主婦の負担が大きく減らせるはずです。急な雨にも洗濯物を濡らさずに済む、物干し場や天気が悪い時に使える備え付けの室内物干しがあると助かります。
3つ目は、掃除のしやすさです。
段差が多くて掃除機がかけにくく、手の届かない場所が多いと掃除が行き届かなくなります。汚れがたまってしまい、結局後から大きな手間がかかりそうです。特に毎日使う台所や浴室の掃除のしやすさは肝心です。水を使う場所は、汚れが残ると悪臭やカビの原因にもなります。
最後は最も重要なポイントです。
どの部屋にも十分な収納があることです。物をしまうスペースが足りなければ結局は棚を置くことになり、部屋が狭くなってしまいます。いつも片付きません。
クローゼットやパントリーなど、独立した収納スペースがあると整理はしやすくなり、理想的です。
急な来客の時にも、すぐに片付きます。
家事が楽になる主婦向けの間取りとは、家をきれいに保てる間取りでもあるのです。
家事のしやすいキッチンにしよう
家事がしやすい家を考える時、やはりキッチンが最重要の場所のひとつです。
キッチンは、冷蔵庫、シンク、コンロといった3箇所の位置や高さ、サイズなどが使う人に適しているかで、家事がしやすいかどうか違ってきます。中でも、シンクは、料理時や後片付けなどにも、よく集中して使用する場所なので、非常に重要です。
まず、シンクの高さは、いかがでしょうか?シンクの高さが高すぎたり、低すぎたりしていませんか?
あるいは、シンクの大きさはどうでしょう。シンクが小さすぎると、鍋などの洗いものがうまく洗えません。
調理台とシンクの位置は、距離がありすぎると、料理の際、非常に不便になります。
例えば、シンクで野菜を洗って、すぐに手早く調理台に持っていけるかどうか。あるいは、野菜を調理代で切った後、鍋にいれて、すぐに持っていけるコンロへ、また、コンロで煮立ち終わったら、シンクに持って行って、お湯をきるなど、家事がしやすいように機能的なキッチンであることが望ましいのです。
さらに、より家事のしやすいキッチンにするには、キッチンの収納機能も考慮すべきです。
調味料、食器類、食品、冷蔵庫、ごみ箱など、すぐに取り出せる位置に、適度なサイズで配置されていることが大切です。
これらのものがよく配慮されていれば、キッチンでの家事もスピードアップできて、しかも大変仕事がスムーズに流れます。
たった1日では、あまり実感が湧かないかもしれませんが、キッチンは毎日使う場所ですから、日を追うごとに時間の節約にも繋がってゆきます。